光エネルギー研究所概要

1.  会社概要

株式会社光エネルギー研究所は、
2007年4月に茨城県つくば市で設立されました。近年化石燃料の枯渇がそう遠い将来ではないことが明白になってくると無尽蔵の資源である太陽エネルギーの有効利用に目が向けられるようになってきました。太陽光エネルギーを如何に効率的に利用するかという太陽光の利用技術は、世界中の国々の関心の的となってきました。日米欧の諸国に加えて中国、韓国、台湾といったアジア諸国でも、自国のみならず他国も含めてこの分野の優秀な頭脳を結集し、莫大な資金を投入して実用化技術の開発にしのぎを削っている状況です。

このような状況の中にあって、光エネルギー研究所は、太陽光の有効利用技術開発の分野に参入することといたしました。私たちのような少人数で競争の厳しい分野に参入し、生き残りをかけてがんばらなくてはならなかったのでしょうか。まず、私達の光エネルギー研究所のレゾン・デトル(存在理由)から説明します

1.1 会社設立にいたる経緯

光エネルギー研究所の主幹であり、代表取締役社長である尾崎豊は、長らく企業の技術開発部門で第一線にたって活躍してきました。彼の関与した開発の主要なトピックスをピックアップすると、液晶パネルのバックライト導光、及び液晶シャッターに替わるField Sequential制御といったものがあります。そのうちの主たるものは特許として出願され、一部は公開されています。

開発部門での経験を通じて太陽光利用技術のような未踏技術領域では、従来の確立された技術の枠組みでの応用に加えて、より根本的な物理学の基本法則からのアプローチの必要性を強く感じていました。しかしながら、未踏技術領域の開発に伴うリスクは非常に大きく、わが国では国民性もあって諸外国に後れを取っていたというのが実情でした。

光エネルギー研究所は、尾崎と同憂の科学技術者が集まり未踏技術領域の要素技術をビジネス化する目的で設立されました。光エネルギー研究所は、独特の生い立ちの事情もあって意図的に物理学系出身者が中心となった構成が特長となっています。また、比較的物理学系の技術者が多くいることと、物理学者の協力が得られやすい研究所が集積している茨城県つくば市で活動をしています。

研究所の所在地は 現在はつくば市にありますが、これは現時点では最適だからであります。この活動拠点は将来に渡って移動しないわけではありません。光エネルギー研究所は、実践を目指した研究所であります。それゆえに、いつも産業の中心に位置付けていなくてはなりません。私達は、研究所の性格からいって研究と市場の距離が近くなくてはならないと考えております。必要に応じて、活動拠点を最も活発に活動できる場所に喜んで移すことができます。

1.2  経営哲学と信念

光エネルギー研究所の経営哲学、研究を推進していく上での強い信念、そして 実践していく方法について説明していきます。

私たちは現在世界の最先端にある先進的な企業をよく知っています。また、先端技術の開発に熱心な個々の企業については十分に敬意を払っています。ここで働く技術者は、安定した環境の中にあって非常にアクティブな雰囲気が横溢しています。私たちは現在のいわゆるハイテクの世界がこういった人々の熱意によってもたらされ、維持され発展してきたことをよく知っています。  

しかし、こういった超一流の好ましい企業でも根本で1つ大きな過ちを犯しています。仕事を遂行するに際し、間接コストが大きすぎるのです。私たちは決して企業のこういった面で真似をしません。私たちは企業として存続していける最低限の人数しか雇用しません。また、間接労働に従事する社員はほぼいません。私たちには、単にコストを発生させるだけの優等生は不要なのです。私たちが真にほしいのはuniqueで自分の固有のテーマを持って、強烈にそれを推進し、市場を開拓できる(inspire)技術者であります。一言で言えばセレンディップな技術者であります。以上が 私達 が少数でよいとする理由であります。

1.3 会社の使命

光エネルギー研究所は、未踏技術領域にある「夢」を 仮説を立てて、モデル化し、 シミュレーションにより実現可能性を検証し、実際に試作機の作成、量産試作機の実現、そして生産移行、製造に至るまでを首尾一貫して支援することが主業務とする企業です。

太陽光発電を例にとっていえば、最先端技術の塊でありますが、無限の可能性を具体的に実現していくことについては、私たちは最大の長所として進歩を最終的な目標として太陽光発電の装置の製造コストが決定的に廉価でないと意味がないと信じています。それゆえに、太陽を追尾する仕組みをもつ太陽光発電方式は決定的なコスト削減の方法が見つからない限り長期的に見た場合に生残らない方式であると考えました。私たちは集光膜を利用する方式に限って太陽光発電の研究開発を進めることといたしました。

当研究所では光の透過薄膜に三角柱のようなテクスチャー構造をもたせると入射角が大きくなっても光が薄膜内に取り込まれるという現象があることはよく知られていました。私たちはこの現象を詳細に研究した結果、ある有益な結論に達しました。物理学の原理に基づいて光の透過薄膜に特別な構造をもたせると光の制御が容易にできうる可能性があることが示されたのです。今では私達のこの方式こそが久しく停滞していた光制御技術にブレークスルーをもたらすものだと信じております。光制御方式は、液晶ディスプレイのバックライトについても 同様のブレークスルーをもたらすことができます。

光エネルギー研究所の使命は光制御の新方式を確立し、それを素子として作り上げ、廉価で提供することにより事業化を図ることにあります。私達は単に研究開発をするのでなく、事業化までを念頭に置き、製造コストの大幅な低減までを視野に入れていくというのが責務であると信じています。このため、私たちは2つの目標の達成に全力を挙げていきます。

第一に、太陽光発電における太陽光集光素子の完成であり、

第二は、液晶ディスプレイ装置の導光素子(LEDバックライト)の完成です。

私たちは、この技術が既存分野での開発技術と製造技術の双方にブレークスルーをもたらすと確信しております。

  役職 氏名&最終学歴 主な業績
代表取締役社長 尾崎 豊 光学薄膜技術
    @   画像処理 と LSI設計開発

A   高速液晶駆動方式(FS)と 液晶driver設計開発

B   RGB LEDバックライト技術

C   多層光学薄膜

D 太陽光集光薄膜
  最終学歴 大阪大学理学部物理学科

大阪大学基礎工学部情報学科
専務取締役 小林 功 コンピュータ技術
    @    超伝導Josephson素子(SQUID)の研究

A    大型コンピュータOS開発

B    小型コンピュータ内蔵の医療機器の開発

C    UNIXの産業界への導入
  最終学歴 東京大学理学系大学院博士課程物理学専攻
主任研究員 理学博士 薄膜技術
     
  最終学歴 京都大学大学院物理学科博士課程

1.4 研究所スタッフ

光エネルギー研究所の経営者とその背景となっている技術、経歴について概略をまとめると以下のようになります。

2.  対象とする事業分野

私達は、中核となる技術を他社から導入するつもりはありません。中核技術こそが利益の根源であり、信念の根拠でもあるからです。以下では中核技術は何であるのか?また、これをもとにどのような展開を考えているのかを説明します。

2.1 中核技術

光エネルギー研究所の中核の技術は、一言で要約すると入射した光線を極低損失で必要とする部位まで導くという3次元導光路設計・製造技術であります。このための方法として薄膜に準微細構造をもたせているものです。私達はこの設計原理、製造技術を安直に他社、あるいは他の導入する手法に頼らず、全て物理学の基本法則のみに頼って第一歩から完成に導きました。当研究所の技術は、そういう意味で言うと全くの自社開発技術であります。以下で、このような当研究所の中核技術の研究状況について説明します。

光エネルギー研究所の事業分野は、以下の5つの分野があります。このうち、最後の5番目の液晶ディスプレイ技術は、すでに実用化されており  研究所から量産試作を経てメーカーで製品化できる状態になっております。

      研究の状態
1 太陽光集光制御技術 全方位集光シート

SOH-1
ほぼ完成(試作確認段階)
    全方位集光シートSOH-2 ほぼ完成(試作確認段階)
       
2 分光画像システム 分光バックライト技術 スケジュール化
       
3 コンピュータ技術 多層構造光学sheetシミュレーション技術 完成
       
4 光制御薄膜製造方法   試作確認中
       
5 液晶ディスプレイ技術  Field Sequential 液晶Display技術 実用化 段階


2.2 ビジネス展開(Business Activities

私達は、ビジネスに成功するか否かは研究開発の成果に依存するものではありますが、さらに重要なのは継続的に市場に真に魅力ある製品を供給してマーケット・リーダの立場を獲得しなければならないということであります。

私達はこの目標達成のために、研究開発から製品販売にいたるシームレスなバリュー・チェーンを形作っていかなければなりません。しかし、私達が単独でこのような大規模場な仕組みの中で中心的な役割を演ずることはあまりにも非力であり、それゆえに非現実的であります。日本の古い諺にあるように「餅は餅屋」です。製造販売メーカー、部品メーカーを含めて全体として欠けるところのないバリュー・チェーンをつくる協調ビジネスこそが私達の望む本質的なもう1つの側面です。

2.2.1 系列会社

私達は、シームレスなバリュー・チェーンを実現するために、光エネルギー研究所の位置づけをより明確にするために研究所と製品開発の間に「情報のハブ」となる会社「ラ・ルーチェ・リッカ」を設立しました。この会社は、事業化をスムースに進めるための機能を備えさせる。いろいろと考えられますが、もっとも主要な目的はシームレスなバリュー・チェーンの形成に必須だからと考えています。